さて前回からの流れのつつ”きです。
またまた親戚からお力添えを頂き、もう一枚 4a (120坪)程の畑が増えました。そちらもこの前同様くわで土をおこして石を拾い、畝を立て手でマルチ張りを行いました。いやーなかなかこなされました!!
家庭菜園といえさすがに 8a (240坪) までなると食べるだけじゃ野菜が余り出したので、どうにかさばく事を考えるようになりました。
百姓はまずは野菜を作り出すのが第一です。ですが同様に売る事も考えなければいけません。
市場、農協共販、スーパー・物産館販売、百姓直接販売・ネット販売、企業との契約栽培、等ですかね。
なので「収穫・調整・袋詰め」この作業も作物ごとにやり方も全て違うので練習を始めました。
ですが最初から売り先も何もありません。こねも人脈もありません。
そんな時、親戚が姫城で家族風呂を経営していたことを思い出し、「お店の片隅に100円店を出させてもらえないですか?」とお願いしにいきました。結果OKして下さりお店に野菜を置けるようになりました。
「有元農場」最初の販路です。
それから毎日妻と試行錯誤しました。袋はどれがいいのか?野菜を日持ちさせるにはどうしたらいいか?何グラムぐらい野菜を詰めればいいのか?野菜のサイズはどれぐらいがいいのか? 等々
袋の単価もふくめ、全てのハ”ランスがとれてようやく人前に出せます。
野菜をを作り出すだけでも大変なのに、そのできた野菜を売って初めて収入に繋がる。それが百姓です。
本当に難しくて大変な仕事です。改めて実感させられました。
出荷していくうちにやはり葉物は規格外になるものが出てきます。それをどう処理するか考えました。
そして、保存もきく漬物を作ってみる事にしました。
生まれて初めて漬物をつけました。塩加減や、隠し味に何を入れるか? 色々考えて試しました。
有元農場の野菜で作った初めての加工品は「白菜のお漬物」ですよ。
それを親戚に配ったり、いつも直接買って下さる常連さんもいました。皆さんありがとうございました!
「作る・売る」本当に難しい事です。ですが難しいからこそ乗り越える為に日々努力をし、やるべき事をやり、挑戦していくべきです。
そして丹精こめて作りあげた野菜を買って頂いて食べてもらい、評価をして頂く。
その評価が良かろうが悪かろうが今の自分の技術・人間性の全てですよね。
だって 野菜 = 自分 ですもの。
だから感動が大きく、へこむ時も多い。こんな事、他では味わえませんよ!!
『百姓一人一人にその人にしか作りだせない商品(野菜)があり、その人にしかない評価がある。』
本当、素晴らしい世界(百姓道)です。
第四話 完